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元ルイ・ヴィトンのジュリー・ドゥ・リブランをアーティスティック・ディレクターに迎え、ブランドイメージを革新したソニア リキエル。そこでバイヤーを担当しているのが坂爪友美さんです。元々は販売員をしていたという坂爪さんが、商品を買い付ける際に大切にしていることは? 青山にある、文学カフェ風の旗艦店でお話を聞いてきました。

買い付けの時に思い浮かべるのは常に「お客さまの顔」

まずは、バイヤーとはどのような仕事なのか教えて下さい。

年に4回、本国であるフランスのソニア リキエルのショールームへ行き、商品を買い付けるというのが主な仕事です。また帰国後は、その商品の構成やVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)などを考慮に入れながら、各店舗でどうやって売っていくのかを考えています。

日本だったらこういうものが売れそうとか、そういった部分も考慮に入れつつ買い付けるのでしょうか。

まずは新コレクションのコンセプトを理解するところから始めます。パリのソニア リキエルでは何を売りたいのか、これからどのようにコレクション展開をしていくのかを把握し、そこから日本での展開を考えていきます。やはり、ブランドがアピールするラインと、実際に現場で売れていくものとは違ったりするものなので。その辺りを精査しつつ、次の買い付けに活かしていますね。

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日本での売れ行き商品や普段の動きなど、割と長い目でお客さまの傾向を見ていかないと、急には務まらない仕事ですよね?

確かに急にはできないことですね。当然ブランドに対する知識がないとダメです。ソニア リキエルはファッションが好きな方以外にはまだまだ知られていないブランドなので。そういう意味では、販売員をやっていたことは強みになっています。買付けの時は、ソニア リキエル全体のブランドイメージを考えつつ、常に「お客様の顔」を思い浮かべています。

「あ、これは売れそうだな~」なんて、軽い気持ちでは買い付けられない

坂爪さんがバイヤーになったきっかけは?

元々は百貨店でソニア リキエルの販売員をやっていました。そのあと銀座の路面店へ、青山の旗艦店にはオープンと同時に異動して。しばらく販売員をしていたのですが、そろそろ違う関わり方をしたいな、と思っていた矢先に辞令が出たんですよね。そのときはまだ、「バイヤーになりたい!」と強く思っていたわけではなくて、VMD、営業、色んな選択肢を考えていました。いずれにせよ、もっとコアな部分でソニア・リキエルに携わりたいと思うようになっていました。

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実際にバイヤーを経験してみていかがですか?

やることがとにかく多くてすごく大変です(笑)。「あ、これ売れそうだな~」なんて軽い感じで買い付けするのではなく、ボトムはどうするのか、コーディネート販売はできるのか、色のバリエーションをどのくらい増やせば、どのくらいのラックが埋まるのかなど、考えることがとにかく多いです。百貨店は百貨店、専門店は専門店で、違う戦略を考える必要もある。買付の比率も当然変わってきます。サイズに関しても、今お店が抱えている在庫から判断する必要もありますしね。

サイズもバイヤーが考えるんですね!

そうです。予想が外れると欠品が出てしまって大変です。ソニア リキエルは今、客層も幅広くなっていますし、店舗ごとに売れるサイズも違う。「あの店に42は要らない」とか、「あの店は36が一番売れる」とか。その辺のさじ加減は、正直イチかバチかなところもありますが(笑)、やはり数字に強くなければ務まらないし、頭を使う仕事ですね。