販売員の求人傾向と真の「おもてなし」の心

実際、アパレル業界でも、日本でしか入手できないアイテムや、自国より安価に購入できるブランドの商品が求められています。2020年に開催される東京オリンピックとパラリンピックまでに、外国人観光客(インバウンド層)に向けてどれだけアプローチすることができるでしょうか。多くのアパレルショップがテナントで入っている百貨店や小売店での主な取り組みは 、

1 Wi-Fiスポットの設置

2 店内POPの多言語化(英語、中国語、韓国語、タイ語など)

3外国人観光客が利用するサービスカウンターの設置

などがあげられます。

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いちはやくインバウンド対策に取り組んだ三越銀座店では、まず館内に「外国人観光案内所」を開設し、英語で対応できるスタッフを配し、銀座をはじめ、近隣の観光スポットの案内をスタートさせました。また、銀聯カード(中国で発行されているクレジットカード)対応のATMの設置も行いました。外国人旅行者にはタブレットを用いる対応もありますが、やはり接客は人が直接、コミュニケーションをとるのが望ましいでしょう。

販売員にこれから求められること

さて、このインバウンドは現役のアパレルショップの販売員やファッション業界の求人にも影響を及ぼしています。求人の傾向は英語だけではなく、中国語や韓国語などの第2外国語を解し、話せるスキルが求められています。外国人観光客に対し、スムーズにやりとりできる言語で対応し、質の高いカスタマーサービスを提供することもインバウンド対策のひとつですから、英語にプラスして、アジア圏の言語を話せる人にとっては有利な状況になっていくことでしょう。なお、接客の際「おもてなし」を取り入れることも大切です。たとえば、Wi-Fiスポットの紹介。

 

Happy young woman with a disposable coffee cup and shopping bags sitting on the stairs and using her smartphone for communication via wi-fi internet in a summer park.

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観光庁が実施したアンケートによると、訪日した外国人観光客が最も困ったことの筆頭が「無料の無線公衆LAN環境」を使えないこと。観光庁もこの課題に取り組み、最近は銀座や渋谷、東京メトロ各駅では無料のWi-Fi が使えるところもありますが、まだまだ快適な通信環境とはいえません。ショップの近くにあるWi-Fiスポットを把握し、お店を訪れた外国人ツーリストに紹介すれば、きっと喜んでもらえるはずです。こんなふうに外国人観光客の需要を知り、最新の情報を紹介することは、接客におもてなしの心を添えることでしょう。