人を巻き込む以上、自己満足で終わらせるのではなく結果を出したい

『Popteen〔ポップティーン〕』の専属モデル時代は、小森純さん、益若つばささん、鈴木奈々さんら、同時期に有名なモデルが大勢いました。そんな中で、自分の立ち位置をどうやって確立していきましたか?

見た目がギャルでも、中身は小学生の頃からずっと変わらず文科系だったので、例えばロケバスに乗ってもいつも一人で席に座り、イヤホンつけて本を読んでいたんですね。カメラマンさんとかに「お前、友だちいないの?」って心配されたりしたんですけど(笑)、「いや、私はこれが楽しいから大丈夫です!」と言って。昔から群れないタイプだったので、他の人たちに合わせなきゃいけない、という概念がそもそもなかったんですよね。自分は自分でいただけで、「こういうキャラでいこう」みたいな戦略があったわけではないんです。

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きっとそれが、同じような価値観を持っている読者に共感されたのかもしれないですね。

そうかもしれないですね。その頃はまだギャルといえば肌が黒いのが当たり前で、みんなで並んで撮影すると、一人だけ(肌が)白かった。「なんで私、この雑誌に呼ばれているんだろう」なんて思いつつも(笑)、主流に寄っていく必要もないしと思ってそのままでいたら、だんだん“白ギャル”が流行ってきて。やったー!って思っていました。

(笑)。

私は根暗で文化系なこともあったので、雑誌で本を紹介するコーナーとかを小さな枠で担当させてもらったりしていました。そういうところで、ギャルだからといって「パリピ」な感覚の子ばかりじゃない、ってことを打ち出していたんです。そこに共感した方から手紙をたくさんもらっって、「このままこのスタイルを続けていく意義はある!」って思えましたね。

2010年、8月には自身初の書籍『(C)かんの』を発売されています。

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本が大好きで、いつか本を出すのが夢だったんです。それが、普段はゲーム攻略本などを出しているスクウェア・エニックスからの出版で。初のモデル本を、私で出したいっておっしゃっていただいたんですね。その熱意にすごく心を打たれて、新しいことをゼロからやろうと思ってくださるところなら、思う存分好きなことを一緒に作っていけそうだなって思えました。とはいえ、好きなことをやるにしても、自己満足で終わらせるのではなく「絶対に結果を出したい」とも思っていました。そういう気持ちはずっと変わっていないですね。「人を巻き込む以上は幸せにしたい!」っていつも思います。

2011年後半以降、『Crayme(クレイミー)』のプロデュースをすることになったキッカケは?

最初は「アクセサリーのプロデュースをやりませんか?」というお話をいただいて。決まったアイテムの中から私がセレクトして売るというスタイルだったので、それじゃイヤだなと(笑)。本当はゼロから自分で作って立ち上げたかったのですが、それだとお金がかかり過ぎてしまって、ファンの子達が買えない。だったら自分がバイヤーになって、セレクトショップにしたらどうだろうと思って提案したら通ったんです。今は海外で買い付けてきたもの以外にも、オリジナルブランドとしてゼロから服のデザインをして、年2回コレクションを発表しています。

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菅野結以がプロデュースするブランド [Crayme] http://www.crayme.com

今後の抱負は?

いつも、「目標を決めない」っていうのを昔から心がけていて。「自分はいついつまでにこれをやるために、今これをやる」みたいに積み上げていく人もいると思うんですけど、私は逆なんです。目の前のことに愛をもって一生懸命やっていると、道が見つかっていくし、思いもよらない場所に行けたりもする。明日の自分を信用していないので、明日気分が変わるかもしれないから、そのときの気持ちを大切にしていきたい。今までも、そうやって物事が繋がってきたと思っているんです。

なるほど。

「趣味を全て仕事にする」っていうのがずっと持っていた夢です。それがちょっとずつ叶ってきているので、もっともっと人を巻き込みたい。ブランドも今はほぼ一人でやっている感じなので、規模を大きくしていきたいですね。でも、自分の美学に反することは絶対したくないから(笑)、まずは「一緒にやりたい」って心から思える仲間、思ってくれる仲間を探したいです。