流行に敏感な女性なら抑えておきたい、国内外のファッションニュースやトレンドを紹介する“Monica world-selection”――今回は、3月に行われた「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」での「ケイタマルヤマ」のランウェイのようすと、応援に駆けつけたアーティストでファッションアイコンのグェウン・ステファニーについてリポートする。

丸山敬太×グウェン・ステファニー

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「メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク東京」のメイン企画である東京コレクションが2016年3月14日、東京・渋谷ヒカリエなどを主会場に開催されました。同イベントは、パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨークに並び、「5大ファッション・ウィーク」と称される日本のファッションの祭典。今年からMasterCardがオフィシャルスポンサーとなり、グローバル・アンバサダーを務めるアメリカのシンガー、グウェン・ステファニーが、「ケイタマルヤマ」による2016-17年秋冬コレクションのランウェイに駆けつけました。グウェン・ステファニーは、1992年にスカパンク・バンド、ノー・ダウトのヴォーカリストとしてデビューしたのち、2004年には初のソロアルバム『Love. Angel. Music. Baby.』をリリース。2006年には、ファレル・ウィリアムスをメイン・プロデューサーに迎えたセカンドアルバム『The Sweet Escape』をリリースし、日本でもヒットを記録しました。

大の日本びいきで、原宿に集まるファッション好きの女性たちにインスパイアされた楽曲「Harajuku Girls」を発表したり、歌詞の中に「ヒステリックグラマー」や「ホコ天」などの日本語が散りばめられています。

ダークファンタジーの世界へ誘うショー

「ケイタマルヤマ」は、デザイナー丸山敬太によるファッションブランド。1994年の秋冬東京コレクションでデビューし、1997年にはパリコレクションにも進出しました。今回のショウは、テーマが「夜へ」。照明を落とした薄暗い場内には開演前から蛙の声が鳴り響き、都心を離れた秋の夜を演出しています。そんな中、青白い照明に照らし出されたのは、「夜の国」の住人たち。カラスやコウモリ、化け猫といった、ラッキーチャームでありながら明るい世界では忌み嫌われるような、ダークサイドのモチーフをあえて使うことにより、神秘的なイメージを作り出しています。日本の職人と共に作り上げた素材にも、様々な工夫がなされています。複雑で立体的な構造のジャガード素材は、闇の中で光る星空のようなイメージを具現化するため、10種類以上の糸が織り込まれた帯地のようなデザイン。他にも、影絵や騙し絵のようなプリント、カラスをイメージしたレースなどが、随所に使われています。 後半は一気に明るい世界へ。パステルカラーやケミカルな素材を用いた華やかで可愛らしい世界観は、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』に登場する「金平糖の精の踊り」をイメージしたといいます。夜の闇に一瞬だけ咲き乱れる花のような、毒々しくも美しいデザインに会場は酔いしれました。

“型にはまらない”という選択肢

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ランウェイのあと、デザイナーの丸山敬太とともに会見に現れたグウェン・ステファニーは、「ケイタマルヤマと私の共通点は型にはまらない作品を作り続けていること。今日も素晴らしいラウウェイだった」と絶賛。丸山は、「僕自身は20年以上、この世界でやってきたので、型にはまっていた時期も正直あった。ただ最近は、気持ちがすごく自由になってやりたいことが出来てきているように思う。ファッションを取り巻く環境は決して良いとは言えず、厳しい部分もあるが、だからこそ僕たちクリエーターは、本当にやりたいことに向き合うべきなのでないか」と話しました。 なお、グウェン・ステファニーは翌々日、およそ8年ぶりとなる来日公演「“プライスレス・パフォーマンス”コンサート」を東京Zepp Divercityにておこないました。『This Is What the Truth Feels Like』のリリースを直前に控えたこの日のライブには、丸山敬太ほか、山田優、マドモアゼル・ユリアといった著名人の姿も見られました。