「自己知×選択肢=最適解」。大切なのは、自分自身を知り、選択肢を増やすこと

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「エシカル・ファッション」を発信する方法の一つとして、そういう人たちのための「スタディーツアー」もおこなっているそうですね。

ファンの女の子たちって、私と同い年か三つ下くらいまでなので、今だったら二十歳前後。「海外へは行ってみたいけど、一人で行くのは怖い」「航空券の取り方がわからない」というような、「行ってみたいけど、行かない」という層が、めちゃめちゃいるんですよね。だから、「一緒に行く?」って言ったら、行くかなと思って(笑)。初回は去年で、200名くらいの応募者の中から参加希望理由を読んだ上で選ばせてもらった20名と、一緒にカンボジアに行きました。今年は2、3月にカンボジアとインドへ行っています。

現地でどんなことをするのですか?

例えばインドの貧困層が住んでいるお家って、文字通り「掘っ立て小屋」なんですね。衛生環境も良くないしとても危険です。そこへ、NGO団体「ハビタット」と一緒に行って、家を建てる建築活動を行いました。女の子たちが、一週間ひたすら土を掘り続けるという...(笑)。超筋肉痛だし日焼けするし、大変だけどみんなでいっしょに楽しみました。

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素晴らしいですね!

それから、ファッションのウラガワをたどる旅。カンボジアにあるオーガニックコットンの畑へ行き、実際にコットンを摘んで、糸を紡いで布を織り、自分のハンカチを作ってみる。「服って、植物だったんだ!」みたいなことを、みんなで発見するんですよ(笑)。あと、カンボジアには日本でも有名なファストファッションブランドの工場があって、そこで働いている人たちは過酷な労働環境にあるのですが、彼らに会って実際に話を聞く「労働環境視察」もしました。

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自分が普段、着ている服に対する意識も変わるでしょうね。

はい。みんな、「気軽に服買えない!」ってなりますね(笑)。「本当に自分で納得して、心から着たいものだけ買うようになった」と。服選びはとても慎重になるけど、その代わり選んだ服は、とても大切にするようになるんです。

好奇心旺盛で、バイタリティ溢れる鎌田さんのように、やりたいことを自由に選び、キャリアを積んでいくにはどうしたらいいでしょうか。

最近、「自己知×選択肢=最適解」という考え方を教えてもらいました。まずは「自分を知る」。自分のことがよく分からないと、何を選択したら心地よさを感じるかとか、満たされるかがわからないじゃないですか。自分が好きなもの、わくわくすること、例えば「これだったら何時間でもやっていられる」こととか、「ついつい集中しちゃう」こととか、いろんな視点から考えてみて、自分のことを知っていくのが第一段階です。女性だったら、将来の妊娠・出産を見据えた身体のケアも大切ですよね。

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「選択肢」とは、選択肢を増やすということですね。

これが一番難しいと思います。例えば「仕事を選ぶ」という場合でも、自分が知っている仕事の中からしか選択できないわけじゃないですか。でも、世の中には自分が知らない仕事って、まだまだ沢山あると思うんですよ。自分にとって、よりフィットする仕事を選ぶためには、いっぱい選択肢を知らないと出会えない。その選択肢をいかに増やしていくか? が課題だと思います。そのためには本やインターネットなどで調べたり、色んな人と話をしたり。自分が今いるコミュニティだけじゃなくて、別のコミュニティにいかないと、どんどん世界が狭くなっちゃうと思んですね。

歳を重ね、普段の仕事に打ち込めば打ち込むほど、そうなってしまいがちですよね。

例えばファッション関係の仕事をしている人は、ファッション業界の人たちと関わっていて、その世界だけで生きていると、それが全て=自分の中心になってしまう。でも、もっと全然違うコミュニティに積極的に出かけていけば、「こんな生き方をしている人もいるんだ」とか、「こんな働き方をしている人がいるんだ」とか、むしろ「こんな仕事があったんだ」とか(笑)、世界がうんと広がると思うんです。自分をよく知り、選択肢を増す。そうすれば、より自分にフィットした生き方が選べるようになると思います!