モデルとして活躍する押切もえさんが、第29回山本周五郎賞にノミネートされ話題になったのは記憶に新しいですよね。今回は、押切さん以外にも文才を発揮した人気モデルが書いた本をご紹介します。

『浅き夢見し』(押切もえ著/小学館)

(提供:小学館)

(提供:小学館)

『AneCan』の専属モデルとして、現在も第一線で活躍している押切もえの小説『永遠とは違う一日』が、第29回山本周五郎賞の候補となり話題です。アイドル失格の女子高生や、スランプの続く画家、腐れ縁に悩むスタイリストなど、様々な女性の心情をすくい上げた連作短編集で、自ら助産婦に取材するなどして挑んだ意欲作となりました。
そんな彼女の小説デビュー作が本書。25歳の売れないモデルが主人公で、うまくいかないオーディションや、業界の甘い誘惑、過激なダイエットによるリバウンドなど、数々の試練やネガティヴな感情に押しつぶされそうになりながらも、自分だけの“未来”を見出すまでのストーリー。“モデル”という、きらびやかな世界の裏側にある影の部分、挫折や葛藤、たゆまぬ努力などを、リアリティたっぷりに描けるのは、彼女が現役モデルだからこそ。メイクのノウハウなども書かれているので、キレイになりたい女の子はきっと参考になるはず!

『杏のふむふむ』(杏 著/筑摩文庫)

(撮影:馬場わかな)

(撮影:馬場わかな)

15歳でモデルとして活動をスタートし、2005年からはパリコレクションなど海外のファッションショーでも大活躍、19歳で「第49回MODEL OF THE YEAR」を受賞したほか、2006年には『News Week』誌の「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されるなど、“俳優・渡辺謙の娘”という肩書きとは全く無縁の世界でキャリアを築き上げた杏。現在は、女優としてもシンガーとしても活躍する彼女の“これまで”を、まるごと詰めこんだ初のエッセイ集が本書です。
ラブラドールのハリーと過ごした小学校時代、“歴女”としての第一歩を踏み出した中学時代、単身海外へ“モデル修行”に行った頃のエピソードなど、ほんわかとしたあたたかい文体で綴られていて、彼女の気さくで飾らない人柄や、真摯で凛とした姿勢が垣間見えるよう。杏自身が直筆で手紙をしたため、村上春樹に解説を依頼。著者本人によるイラストもとても素敵です。

『IT アレクサ・チャンに学ぶオシャレの秘密』(アレクサ・チャン著、多屋澄礼訳(Twee Grrrls Club)/DU BOOKS)

(出典:news.infoseek.co.jp)

(出典:news.infoseek.co.jp)

イギリスはハンプシャー出身のアレクサ・チャンは、中国系英国人の32歳。16歳のときにモデルとしてデビューを果たし、アメリカの音楽番組MTVでプレゼンターを務めて有名になったファッショニスタです。60~70年代のファッションに影響を受けた、レトロでユニークなスタイルがオシャレ大好き女子のハートをつかみ、今やカリスマ的な人気を誇る彼女。昨年、日本に初上陸したネイルブランド「ネイルズインク」とのコラボや、雑誌『ヴォーグ』などで表紙を飾ったのは記憶に新しいところでしょう。そんなアレクサによる初の著書が、日本では3000部限定で翻訳されました。
SNSとの付き合い方や、自撮りスナップの投稿レッスン、アンナ・カリーナやジェーン・バーキンの魅力に、失恋からの立ち直り方など、アレクサが考えるライフスタイル、ファッション、好きな音楽や映画についてのコラムがぎっしり詰まっています。プライベートな写真やイラストも満載! 現在は入手困難ですが、見つけたら迷わず買い! の一冊です。