1.『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年 アメリカ・スウェーデン・イギリス・ドイツ)

本国スウェーデンでベストセラーとなった、スティーグ・ラーソンの推理小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が原作。監督は、『セブン』や『ゴーン・ガール』などで知られるデヴィッド・フィンチャーで、音楽をトレント・レズナー(ナイン・インチ・ネイルズ)が手がけたことでも話題になりました。

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(出典: wegotthiscovered.com)

40年前に行方不明になった16歳の少女。その手がかりを探すため、少女を身内に持つ大物実業家から依頼を受けた記者ミカエルが、背中にドラゴンの刺青をしたフリーの天才ハッカー、リスベットとともに事件の謎を解き明かしていくサスペンス・ストーリー。リスベット役を務めた女優ルーニー・マーラは、役作りのために体重を落とし、ボディピアスを付け、眉毛をブリーチしました。

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(出典:H&M「ドラゴン・タトゥーの女」コレクション©H&M)

アシンメトリなヘアスタイルにライダースジャケット、スキニーパンツにレザーブーツといった、全身黒づくめの姿は大きな反響を呼び、この“リスベット・スタイル”にインスパイアされたコレクションが、H&Mから発売されるまでに至りました。しかもデザインは、映画で衣装を担当したトリッシュ・サマーヴィルというこだわりよう!

2.『プラダを着た悪魔』(2006年 アメリカ)

洋服好きの人なら一度は観たことがあるでしょう。ジャーナリスト志望の主人公が、多くの女性が憧れるファッション誌『ランウェイ』の編集部へ就職。悪魔のような上司の下で孤軍奮闘するサクセスストーリーです。原作者のローレン・ワイズバーガー自身も『ヴォーグ』で、辣腕編集長アナ・ウィンターのアシスタントを務めた経験があり、メリル・ストリープ扮する鬼編集長は、アナがモデルではないか? とも言われています。

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(出典:(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.)

主演は、『レ・ミゼラブル』や『ダークナイト ライジング』などでも知られるアン・ハサウェイ。この映画の魅力は、なんといってもアンのファッション。題名にもなっているプラダはもちろん、シャネルやヴェルサーチ、ケイトスペード等々、世界に名だたる一流ブランドを次々と着こなしていきます。

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(出典:https://jp.pinterest.com)

例えば、シャネルのジャケットに、クリスティーナティの極ミニスカート。太ももまで隠れるピンヒールのロングブーツ。映画の序盤ではイモっぽかったアンが、どんどん垢抜けていく姿に思わず惚れ惚れしてしまいます。もちろん、メリルの貫禄たっぷりなコーディネートもさすがの一言。何度でも見直したくなる映画です。

3.『ニキータ』(1990年 フランス・イタリア)

1990年に公開されたフランス映画『ニキータ』は、1993年にブリジット・フォンダ主演のハリウッド映画『アサシン 暗・殺・者』としてリメイクされるほど、当時話題になった映画でした。監督はリュック・ベッソン。後に日本で出版された、30代の女性をメイン・ターゲットとしたファッション誌『NIKITA』は、編集長の岸田一郎さんがこの映画が好きで名前を拝借したそう。そういえば同じく岸田さんが編集長の男性ファッション誌『LEON』も、ベッソン監督の同名映画から取ったものですね。

強盗殺人の罪で終身刑を言い渡された不良少女が、政府に雇われた暗殺者として訓練を受け、葛藤しながらも腕を上げていく。ところが、スーパーでレジ係をしていた男マルコと恋仲になり、暗殺者から足を洗うと決意するのですが……。

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(写真:Everett Collection/アフロ)

ニキータを演じるアンヌ・パリローの、凛とした強さの中に底知れない悲しみをたたえた表情がとても印象的。ショートカットで、黒いノースリーブのカクテルドレスを身につけ(パールのネックレスがアクセント)、ピンヒールを履いて拳銃をぶっ放す姿がとにかくカッコいいのです。一瞬だけ登場する大女優ジャンヌ・モローが、ニキータに女性としての品位、美貌、知性を教えるシーンも印象的でした!

4.『おとなのけんか』(2011 フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン)

『ローズマリーの赤ちゃん』や『戦場のピアニスト』を手がけた巨匠、ロマン・ポランスキーによるコメディ。子ども同士の喧嘩の後始末をするため、双方の親が集まって話し合いをするのですが、友好的に解決するつもりが、気がついたら「大げんか」に発展してしまう、というとってもシンプルなストーリー。登場人物も、基本的には2組の夫婦しか出てきません。一組をジョン・C・ライリーとジョディ・フォスターが、もう一組を、クリストフ・ヴァルツとケイト・ウィンスレットが演じています。

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(出典:http://bd-dvd.sonypictures.jp/otonanokenka/site/)

金物商を営むジョンは、臙脂色のVネックセーターに、シャンブレーのシャツ。カーキのチノパンというカジュアルなスタイル。作家であるジョディも、暗めのパープルのニットに、ブラウンの薄手カーディガン、臙脂色のスカートとシンプルないでたち。一方、弁護士のクリストフは、チャコールグレーのスーツに、薄いブルーのシャツ。パープルのレジメンタルタイという、いかにも「仕事できそうオーラ」漂うコーディネート。投資ブローカーのケイトも、 黒いダークスーツ&タイトスカート。アイボリーのブラウス。パールのネックレス。ブロンドの髪を後ろにまとめ、真っ赤なルージュを引いて、「できる女」全開。それぞれの職業に合わせたスタイリングに、思わず唸らされますよ。

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(出典:http://bd-dvd.sonypictures.jp/otonanokenka/site/)